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オペレーション・サンタ!〜包囲せよ283プロ〜

2019年10月21日 (月) 01:39時点におけるSwitchback (トーク | 投稿記録)による版


オペレーション・サンタ!〜包囲せよ283プロ〜
オペレーション・サンタ!〜包囲せよ283プロ〜 Logo.png
開催期間2018/12/14〜2018/12/26
前作今作次作
真夜中発、ハロウィンワールドの旅人オペレーション・サンタ!〜包囲せよ283プロ〜新春!283式かるた大全
イルミネーションスターズ登場イベント
前作今作次作
真夜中発、ハロウィンワールドの旅人オペレーション・サンタ!〜包囲せよ283プロ〜新春!283式かるた大全
アンティーカ登場イベント
前作今作次作
真夜中発、ハロウィンワールドの旅人オペレーション・サンタ!〜包囲せよ283プロ〜新春!283式かるた大全
放課後クライマックスガールズ登場イベント
前作今作次作
夏は短し海でしょ!乙女たちオペレーション・サンタ!〜包囲せよ283プロ〜新春!283式かるた大全
アルストロメリア登場イベント
前作今作次作
夏は短し海でしょ!乙女たちオペレーション・サンタ!〜包囲せよ283プロ〜新春!283式かるた大全

オペレーション・サンタ!〜包囲せよ283プロ〜は、2018年12月14日〜2018年12月26日の期間で開催されたプロデュースイベント、及びイベントをクリアすることで閲覧できるストーリーのこと。

目次

概要

イベント報酬

オープニング:パーティー・チューニング

 
恋鐘
ふっふ〜ん、ふふ〜ん♪
 
結華
あー、待って待ってー、こがたん
それはちょーっと巻きすぎじゃない?
 
恋鐘
ん? こんモールのこと?
い〜っぱいあるけん、ば〜りばりのキ〜ラキラにせんばね!
 
結華
いやー……さすがのリモコンも、自分まで飾られるとは
思ってなかったんじゃないかなぁ……
 
恋鐘
クリスマスは平等たい!
み〜んながキラキラしとった方がよかよ?
 
恋鐘
——はい、結華はそっちの棚〜!
ば〜りばりに頼むばい!
 
結華
……あはは、おっけー
 
咲耶
恋鐘、すまない
こっちにも、飾りを分けてもらえないかな?
 
恋鐘
あ〜、ちょっと待っとって〜!
すぐ持ってくけん〜!
 
果穂
ん、んん〜!!
おいも、なかなかつぶれないです……!
 
樹里
……ん、代わるか?
 
果穂
あ、ありがとうございます!
でも、もう少しだけやってみます……!
 
樹里
そっか……あ、じゃあ——必殺技とかねーのか?
それ出したら上手くいくかもしれねーぞ
 
果穂
必殺技!
 
果穂
ありますっ!
樹里ちゃん、見ていてくださいっ
 
果穂
——てやーーーー!!
 
樹里
おー! その調子その調子
 
夏葉
具材は角切り……角切りよ……!
まずは炒めてから、小麦粉を入れて——
 
凛世
あさりの煮汁は……
よい出汁に……なりましょう……
 
夏葉
そうね! 捨てちゃダメなんだったわ!
 
樹里
——あっちもなんとかやってんな
P(みんな、張り切ってるなぁ)
P——お疲れ様! 悪いんだけど、
今こっちにいる人たちだけでいいから、聞いてもらえるか?
 
摩美々&霧子
 
恋鐘&咲耶&結華
Pこれから、ちょっと出なきゃいけないんだ
取引先に届け物をしに行ってくる
Pパーティーの準備、手伝えなくて申し訳ないんだけど——
なるべく早く戻ってくるようにするから、留守をよろしくな
 
恋鐘
もっちろん!
どーんとうちに任せとかんね、プロデューサー!
Pああ、頼むよ。……そうだ。外出ついでに、
何か買ってきた方がいいものとかあったら——
 
智代子
あっ、はい! あります!
 
智代子
1リットルの牛乳を1パック、お願いできませんか!
これから使う分で終わっちゃいそうな気がして
P了解
 
めぐる
お疲れ様でーすっ
ねぇねぇ、今、買い物の話してなかった?
 
真乃
お疲れ様です
Pああ、真乃、めぐる。お疲れ様
ふたりも何かほしいもの、あるのか?
 
めぐる
ううん、逆だよー!
わたしたち、これから買い出しに行こうと思ってるんだ
 
真乃
プロデューサーさん、お仕事に行かれるんですよね?
それなら、私たちで買ってきちゃいますっ
Pそうか?
じゃあ……お言葉に甘えてお願いするよ
 
真乃
はいっ
 
智代子
ごめんね真乃ちゃん!
よろしくお願いします!
 
真乃
ふふ、うんっ
 
灯織
ふたりとも、買い物袋ってどのくらいのが——
 
めぐる
あっ、ごめん灯織! 一番おっきいやつがいい!
今そっち行くねー!
 
真乃
っ、めぐるちゃん……!?
 
真乃
——あ、あの……他にも必要なものがあったら、
グループチャットで教えてください
 
一同
はーい!
 
真乃
それじゃあ、いってきますっ
 
一同
いってらっしゃーい!
P3人とも、気を付けてなー!
 
一同
はーい!
P——あ!
そうだ、廊下……
 
咲耶
どうしたんだい?
Pこれ、いない人にも伝えてもらいたんだけど——
今、事務所の廊下と外の階段、電気がつかないんだ
P結構暗いと思うから、気を付けて作業するようにな
 
咲耶
蛍光灯ぐらいなら、私たちで換えておこうか?
Pいや、業者の人に見てもらわないといけないんだ
明日には来てくれるそうだから、大丈夫だよ
Pありがとう
 
咲耶
そういうことなら
私たちが責任を持って伝えておこう
Pよろしく
——よし、俺もそろそろ行ってくるよ
Pまた後で
 
一同
いってらっしゃい!
 
霧子
あ……
もう、こんなに……
 
摩美々
ほんとだぁ
真っ暗だねー
 
結華
冬は日が暮れるのが早いよねぇ
廊下と階段、そろそろ気を付けないと
 
恋鐘
うん!
こげん日に転んで怪我したらいかんばい!
 
摩美々
一番心配なのはぁ、恋鐘だケドねー
 
恋鐘
な、なして〜!
うちは転んでもただでは起きんとよ〜!
 
摩美々
ちょっと意味違くないー?
 
咲耶
……?
 
咲耶
——……
 
結華
どしたの? さくやん
 
咲耶
いや——……
 
咲耶
勘違いかもしれないんだけれど、
何か音が聞こえた気がして——……
 
霧子
え……?
 
摩美々
あー……なんかぁ、キコキコ言ってるー……?
 
恋鐘
キコキコ……? なんの音やろ……
 
霧子
あ、甘奈ちゃんたちじゃ……
 
結華
——でも、こんな音が鳴る作業してたっけ……?
 
一同
…………
 
霧子
だ、大丈夫……かな……?
 
恋鐘
——……確かめてみんばね
 
一同
うん……!
 
結華
うわぁ、暗……
 
恋鐘
な、なんか見つけた人ー……!
 
咲耶
……いや……
 
咲耶
……音も遠かったし、
出どころは廊下ではないのかもしれないね
 
霧子
あ、あれ…………?
みんな……玄関が……
 
咲耶
え——
 
摩美々
……ドア、開いてるー……
 
霧子
これ……もしかして……
 
一同
泥棒!?

第1話:泥棒!?

 
結華
——っ、ダメだ
プロデューサー、電話繋がらない
 
咲耶
そうか……
 
恋鐘
玄関が開いとったってことは、
泥棒、今この階におるとやろか……!
 
咲耶
いや、プロデューサーが閉め忘れただけという可能性もある
まだ決めつけるのは早いんじゃないかい?
 
恋鐘
そいやったら……もっかい確かめに行くばい……!
こんままじゃ、安心できんもん……
 
結華
待った、それはさすがに危ないって
 
摩美々
三峰に同意ー
もし本当に泥棒がいて、鉢合わせたらどうするつもりー?
 
恋鐘
そいはそうばってん……
なんもわからんままビクビクしとるのもよくなかよ……
 
霧子
恋鐘ちゃん……
 
咲耶
——よし、じゃあこうしよう
私と恋鐘のふたりで様子を見に行くんだ
 
咲耶
全員で行くよりも動きやすいし
何かあってもお互いを助けられる……
 
咲耶
だろう?
 
恋鐘
咲耶……!
 
結華
……さくやん、それちゃんと自分の安全勘定に入れてる?
 
結華
こがたんが危ない時は自分が守ればいいから大丈夫って
思ってるだけじゃないよね?
 
恋鐘
え〜!?
うちもちゃんと咲耶のこと守るばい!
 
結華
違う、こがたんのこと疑ってるわけじゃないの
さくやんが、人のことだけ考えてないかって確認
 
結華
さくやん、自分も女の子なんだってこと忘れてないよね?
——大丈夫だよね?
 
咲耶
……フフ、もちろんだよ結華
心配してくれてありがとう
 
咲耶
もしもの時はふたりで逃げてくるつもりさ
無茶はしない、約束する
 
結華
——おっけー、じゃあ問題なし
 
結華
危ないところ任せちゃうけど、
よろしく頼むよさくやん、こがたん!
 
摩美々
まぁ、乗り気なら止めないケド……
 
霧子
き、気を付けて……!
 
恋鐘&咲耶
うん
 
咲耶
恋鐘、足元に注意して……
ゆっくり、私の後ろについておいで
 
恋鐘
うん……
 
霧子
何も……ありませんように……!
恋鐘ちゃん……咲耶さん……!
 
摩美々
……
 
摩美々
……もうちょっと落ち着いたらぁ……?
 
摩美々
こうやって私たちで見張りもしてるんだしー
咲耶と恋鐘も無茶しないって言ってたしー
 
霧子
摩美々ちゃん……
 
霧子
そうだよね……
ふふ……ありがとう……
 
摩美々
……お礼はいいんでー、
ちゃんとライト照らしてあげてくださぁい
 
摩美々
恋鐘たちの灯りだけじゃ足りないんだからぁ
 
霧子
うん……!
 
恋鐘
う、うわっ……!?
咲耶、あそこば見て……!?
 
咲耶
——……これは……!
 
摩美々&霧子
 
霧子
ふ、ふたりとも……!?
 
摩美々
ちょっと、大丈夫——……!
 
恋鐘
わっ、ふたりとも!?
——心配せんでよかよ〜!
 
恋鐘
うちらはなんともなか!
 
咲耶
ただ、踊り場にこれが落ちていてね……
 
霧子
ドライバー……?
 
摩美々
……窓割る時に使うって、聞いたことがある
 
咲耶
ああ
……また、状況が最悪に近づいてしまったようだ
 
恋鐘&摩美々&霧子
…………
 
夏葉
——泥棒がいるかもしれない、ですって?
 
結華
まだあくまで可能性の話ね!
実物を見たとかじゃないから
 
結華
とりあえず、この階の他の部屋は大丈夫だったんだけど、
今、うちのこがたんとさくやんが上を見に行ってる
 
結華
だからみんなはここで——
 
果穂
——探しに行きましょう!
 
結華
 
果穂
事務所の危機を、放っておけません!
正義のヒーローは、悪に立ち向かうんです!
 
結華
ま、待って果穂ちゃん!
 
結華
えっと——ほら! 探しに行くのは、
こがたんとさくやんが頑張ってるから!
 
果穂
で、でも……
 
樹里
果穂、こういう時は役割分担だ
 
樹里
悪いやつがいるかもしれないんだったら、
ヒーロー同士協力しなくちゃだろ?
 
果穂
協力……ですか……?
 
樹里
ああ。上の階を調べるのは、恋鐘と咲耶がやってくれてる
だったらアタシたちは違うことをやらねーと
 
智代子
そうだよー果穂、
パーティーの料理はみんなの楽しみだもん
 
智代子
それを守るのもヒーローのお仕事だと思うな
 
樹里
だからさ——頼めるか?
 
果穂
樹里ちゃん……! ちょこ先輩……!
あたし、お料理守るの、頑張りますっ……!
 
樹里
おう
 
智代子
うんっ
 
結華
はぁ……
 
結華
助かったよ……
ありがとう、じゅりちー、チョコ
 
樹里
 
智代子
いえいえ〜
 
結華
——とりあえず、偵察はうちがやっておくから、
みんなはここで料理のこと、よろしく
 
果穂
はいっ
 
樹里
……でも、何かあったら遠慮なく言えよ
アタシたちにも手伝えることがあれば——
 
摩美々
はぁい、偵察班からお知らせでーす
 
結華
まみみん! そっちはどうだった?
 
摩美々
恋鐘も咲耶も無事だケド……階段に、これが
 
結華
これ……
 
夏葉
……穏やかじゃないものが落ちてたわね
窓でも割ったのかしら
 
摩美々
その可能性も捨てきれないかとー
 
摩美々
……暗かったしー……、
3階まではちょっと……行かせられなかったぁ……
 
摩美々
この後どうするかは、今向こうで相談を——
 
樹里
——今度はアタシが見に行く
 
智代子
えっ!?
 
樹里
任せっぱなしってわけにはいかねーだろ
アタシだったら——
 
智代子
まっ、待って樹里ちゃん!
外暗いって言ってたし、私が行くよ!
 
樹里
は!?
なんでだよ! チョコ、暗いのダメだろ!?
 
智代子
わ、私は凛世ちゃんのおかげで
その辺克服したから大丈夫だもん! いけるって!
 
樹里
あれは大丈夫ってレベルじゃ——
 
夏葉
落ち着いて
話を聞く限り、暗闇を克服したという智代子の方が適任だわ
 
夏葉
樹里。アナタ、暗いのは苦手でしょう?
 
樹里
それはそうだけど!
でも、チョコひとりで行かせるのだって危ねーって!
 
夏葉
心配しないで、最初からひとりで行かせるつもりはないわ
私もついていく
 
智代子
夏葉ちゃん……!
 
樹里
おい待てよ! アタシがダメなら夏葉もダメだろ!?
アタシより暗いの得意とは言わせねーぞ
 
夏葉
いいえ。ただ暗いだけなら平気よ
 
夏葉
私が肝試しの時に後れを取ったのは、
お化けという曖昧な存在が相手だったからだもの
 
夏葉
今回の相手は恐らく『人間』
暴漢の対処なら心得ているし、見える相手なら問題ないわ!
 
樹里
お前なぁ……
 
夏葉
それに、この先何が起こるかはわからないもの
戦力は残しておかなくちゃ
 
夏葉
誰かが果穂と一緒に料理を守る必要があるでしょう?
 
夏葉
これはアナタの実力を見込んでのことでもあるのよ!
 
樹里
あー……もう……!
わかったよ……
 
夏葉
ありがとう、樹里
 
夏葉
それに果穂も。クリスマスパーティーの成功は、
アナタたちの頑張りにかかっているのよ
 
果穂
は、はいっ……!
お、お料理は、絶対に守ってみせます……!
 
夏葉
頼もしいわ
 
夏葉
——ということだから、結華、摩美々
今度はアナタたちが待っていて
 
摩美々
はぁい
気を付けてー……
 
結華
他のみんなには、状況、こっちから伝えとくよ
……お節介かもだけど、無理しないように
 
夏葉
——当然
 
夏葉
不審者とやらの尻尾、必ず捕まえてみせるわよ!

第2話:危険なクリスマスイブ

 
智代子
夏葉ちゃん、ありがとうね……!
 
智代子
ここまで一緒に来てくれて……
私、すっごく心強いよ……!
 
夏葉
わかるわ……
思ったより暗いものね、ここ……
 
夏葉
もうすぐ3階よ……
この先は誰も見ていないんだから、気を引き締めて——
 
夏葉
!?
 
智代子
ど、どうしたの夏葉ちゃん……!?
 
夏葉
い、今……人影が、見えたような……
 
夏葉
気のせいかしら……
 
智代子
夏葉ちゃん! これ——!
 
夏葉
!? も、盛り塩……!?
……こんなもの……なかったわよね……
 
???
……きよめたまえ……はらいたまえ……
 
智代子&夏葉
キャーーーーッ!?!?
 
夏葉
——ってダメよ、迎え撃ってみせるわ……!
 
夏葉
誰かいるの……!? 出てきなさい!
——……喝ッ!
 
凛世
夏葉さん……智代子さん……
いかが……なさいましたか……
 
智代子
凛世ちゃん……!?
 
夏葉
あ、アナタ……
こんなところで何をやっているの!?
 
凛世
はい……
凛世は……クリスマスのお祈りを……
 
夏葉
ええっ?
 
智代子
もっ……盛り塩で……!?
 
凛世
はい……
ちょうど……もみの木のような形ゆえ……
 
智代子
り、凛世ちゃん……
それはちょーっと……違うかも……!
 
夏葉
結華からの連絡、まだ見ていないの?
 
凛世
……?
はい……
 
凛世
何か……ございましたか……?
 
夏葉
いい? 凛世
どうやらこの辺に、泥棒がいるみたいなの
 
凛世
泥棒……
 
夏葉
だから様子を見に来たんだけど——
怪しい人影とか、見ていない?
 
凛世
いえ……
 
凛世
ですが……
このようなものを、さきほど……
 
智代子&夏葉
!!
 
夏葉
今度はバール……!?
 
智代子
うわぁやだなぁ……
危なさが上がってってる感じがするー……!
 
夏葉
智代子の言う通りだわ……一旦戻りましょう
ほら、凛世も
 
凛世
……
 
凛世
はい……
 
智代子&夏葉
キャーーーーッ!?!?
 
恋鐘
……!? い、今の智代子たちの声じゃなか!?
やっぱり……誰かおったとね……!
 
恋鐘
こん傘やったら、ちょうどよか!
早くふたりを助けに行かんば——!
 
結華
待ってこがたん!
それじゃさすがに心もとなさすぎ!
 
咲耶
ああ、返り討ちにあってしまっては元も子もない
こちらも何かもう少し備えを——
 
霧子
み、みんな……!
 
摩美々
心配いらないっぽいー
 
恋鐘&咲耶&結華
え……
 
智代子
み、みんなぁ……!
もしかして、待っててくれたの……!?
 
恋鐘
智代子! 大丈夫やったと!?
怪我とか……しとらん!?
 
恋鐘
夏葉も……凛世も……!
 
智代子
うん、うん……!
私たちは大丈夫……!
 
夏葉
悲鳴、聞こえてしまっていたかしら
だとしたら心配をかけたわね……ごめんなさい……
 
霧子
いえ……!
みんなが無事で……良かった……
 
摩美々
てか、出てったときより増えてないー?
 
凛世
はて……
 
結華
もしかして、さっきの悲鳴って
りんりんに遭遇したからなんじゃ……?
 
咲耶
——とにかく、みんな無事なようで良かった
 
夏葉
いえ、そうも言っていられないのよ
 
夏葉
……ほら、これ
3階に、このバールが落ちていたんですって
 
恋鐘&摩美々
 
咲耶&結華&霧子
 
咲耶
これはまた……
 
夏葉
私たちは、一度キッチンに戻るわ
果穂と樹里にも話さなければならないし
 
夏葉
……アナタたちも、気を付けて
 
結華
……
 
結華
バールとはまた本格的な……
物騒な道具が出てきちゃったね……
 
恋鐘
は、早く捕まえんば……
なんも……起こらんうちに……!
 
霧子
こ、恋鐘ちゃん……
それは……そうだけど……
 
摩美々
んー
やっぱ危ないよねー
 
咲耶
そうだね、こちらから打って出るのは危険だろう
私たちは、相手の人数すらわかっていないのだし
 
結華
確かに、ひとりじゃないって可能性もあるよね
にしても、もう少し情報がほしいところだけど……
 
恋鐘&摩美々
……
 
咲耶&結華&霧子
……
 
恋鐘
う〜ん……
こげんじっとしとるのは性に合わん……!
 
恋鐘
行かれんとやったら、
せめて仕掛けになるようなもん作らんばねー……!
 
摩美々
仕掛けー……?
 
恋鐘
泥棒を、足止めするとよ……!
 
恋鐘
直接捕まえられんとしても——
事務所のこと、守らんば……!
 
一同
……! うん
 
咲耶
——そうだね恋鐘、その作戦でいこう
 
結華
ただ泣き寝入りするようなアンティーカじゃないもんね
 
霧子
うん……守らなきゃ……
事務所のこと……!
 
摩美々
まぁ、捕まえるよりは楽そうだしー
 
恋鐘
みんな……!
 
恋鐘
——ありがとう!
中に戻って、作戦会議ばい!
Pん……?
P(なんか、騒がしいような……
……まぁでも仕方ないか)
Pクリスマスだしなぁ
P(社長からの頼みは、今日のパーティーで使う衣装の
チェックと、追加の届け物だったよな……?)
P(先に衣装の確認をして、それから届け物に出よう
衣装が使えなかったら、買ってくることになるんだろうし)
P(……引き返すことになっちゃったけど、
これもいい運動だよな!)
Pよし、まずは衣装。倉庫だ倉庫
ちゃっちゃと片付けるぞ……!
 
めぐる
えっ! 何それ……!?
 
灯織
どうしたの?
真乃、迷っちゃったとか……?
 
めぐる
違うの灯織、大変! 結華ちゃんからのメッセージ見て!
事務所がっ……!
 
灯織
え——
 
灯織

泥棒って、そんな……!
 
めぐる
あっ、また来た!
読むね!
 
めぐる
『クラッカーと紙テープを、
追加で買ってきてください』……?
 
めぐる
……なんで……?
 
灯織
……わからない……
 
めぐる
で、でも! みんなには今これが必要なんだよね!
だったら、早く買って帰らなきゃ!
 
灯織

そ、そうだね……!
 
灯織
……うん、まずはもともと頼まれてた分を買っちゃおう
 
灯織
真乃、先に食料品見ててくれるって言ってたよね
合流しなきゃ
 
めぐる
それから今お願いされた分の買い物だね!
——よーし灯織、急ごう!
 
灯織
うん……!

第3話:キラキラノンシュガートラップ

 
摩美々
これなんてどうー?
 
霧子
ツリーに飾る……
オーナメント……?
 
摩美々
そー
階段くらいし、まきびし代わりにー
 
恋鐘
んふふ〜! 踏んだら痛そうばい……!
こん星、もっとなかと?
 
結華
んじゃあこっちの丸いのもいっとく?
泥棒さんにはつるっと滑っていただく感じで
 
恋鐘
ああ〜! よかね!
うちやったら絶対転ぶ!
 
咲耶
2種類の形を混ぜることで、
相手の混乱を招くこともできそうだ
 
恋鐘
そればい! 完璧な守備ばい〜!
 
恋鐘
ん〜!
キラキラしとって、よかトラップやね〜
 
霧子
ふふ……
そうだね、恋鐘ちゃん……
 
恋鐘
よ〜し!
うち、これ階段の下に撒いてくるばい!
 
摩美々
あ、待って恋鐘ー
ちゃんと何個か持ってからにしてー
 
咲耶
私も行くよ
 
結華
ん、お願いねさくやん
 
霧子
いってらっしゃい……
 
恋鐘
んふふ〜!
早よこんね〜〜泥棒〜!
 
摩美々
音、気を付けてー
 
恋鐘
うわぁっ、そうやった!
そーっと、そーっと……
 
咲耶
とはいえ、手早くだ
いつ相手がやってくるともわからないし
 
恋鐘
ん〜難しか……!
スパイみたいやね……!
 
恋鐘
——うん! これでよか!
 
恋鐘
完璧に仕掛けてきたばい!
 
霧子
みんな……お疲れさま……
 
恋鐘
こん調子でも〜っとやらんばね!
 
結華
コード張っといて足を引っかけさせるとか?
 
咲耶
ドアノブのところにつっかえ棒を置いておくとか……
 
霧子
床に撒けるもの……
他にも……ないかな……
 
摩美々
ドアを開けたらぁ、何かが落ちてくるっていうのも
鉄板だよねー
 
恋鐘
よかね! みんな、使えそうなもんを探すばい!
静かに、そして手早くやるとよ!
P(……あれ。あそこに落ちてるの——)
P(やっぱり。ツリーの飾りだ)
Pはは、慌ただしくやってるなぁ
P(持ってってあげないと……
倉庫に袋があったから、それにまとめればいいか)
 
霧子
……
…………
 
霧子
あ、あの……
結華ちゃん……
 
結華
うん? どしたの?
 
霧子
階段の方から……音がしてて……
 
霧子
オーナメント……
気付かれちゃったのかも……
 
結華
ええ!?
 
霧子
こっちに……来るのかな……
このままだと……
 
結華
——うん、入ってこられちゃうかもだ
次のトラップ、準備できてないし……
 
結華
……でも、今出ていくのも得策じゃないね
 
結華
それこそ丸腰だし、逃げてるところを見つかったら
三峰たちしかいないって相手にバレちゃう
 
結華
あーもう、どうする……!?
 
霧子
……
 
霧子
……あ……
 
霧子
こ、これなら……
どうかな…………!
 
結華
DVD?
なんかの録画?
 
霧子
社長さんのインタビューを……
流すの……
 
霧子
そうしたら……
泥棒さんも……
 
霧子
大人の人がいるって……
思ってくれるかなって……
 
結華
——きりりん最高!
それいただき!
 
霧子
ほ、ほんと……?
 
結華
みんなちょっと作業中断!
もしかしたらこっちに泥棒が来るかも!
 
恋鐘
ええっ!?
最強のトラップはどうなったと!?
 
結華
多分突破される!
 
恋鐘
な、なして〜!?
 
結華
それで次の策なんだけど、
社長の声を聞かせて大人がいると思わせたい!
 
結華
このDVDを流して!
 
恋鐘
ゆ、結華は天才やね……!?
 
結華
や、発案はきりりんね
だからその称号はきりりんに
 
霧子
う、ううん……!
 
咲耶
しかし、その作戦はタイミングが肝心だ
泥棒に何を聞かせるかもね
 
摩美々
あれにしないー?
社長の口癖のー
 
霧子
あ、あの、みんな……
足音……こっちに来るみたい……!
 
恋鐘
……! ほ、ほんとやね……!
 
咲耶
急がないとね
 
恋鐘
は、早く早く……!
読み込み遅かぁ〜〜!!
 
結華
誰が流す?
 
摩美々
私がやりまぁす
 
摩美々
ふふー、こういうのは任せてー……
 
社長
お前を待っていたぞ
 
社長
私は甘くない
 
社長
残念だったな……
 
社長
……ここまでだったようだ
P(この声は、しゃ、社長!? 来てたのか……!?)
P(まずいな……
まだ社長に頼まれた用事片付けてないし——)
P(……みんな、ごめん……!
ツリーの飾り、ここに置いていくな……!)
 
咲耶
…………
 
咲耶
行った……みたいだ……
 
恋鐘
 
一同
やった〜〜〜〜!
 
恋鐘
霧子の作戦勝ちばい!
 
霧子
う、ううん……
 
霧子
摩美々ちゃんが……
上手に流してくれたから……
 
摩美々
まぁねー
 
恋鐘
結華! ちゃんと確認ばせんば!
ドア開けて見てみんば!
 
結華
おっけー
じゃあみんなちょっと声抑えめにね
 
恋鐘
……ん、やっぱりおらん……!
 
霧子
あ……
恋鐘ちゃん、それ……
 
恋鐘
ん? ……あ、なんか置いてあったとね
……紙袋?
 
霧子
さ、さっきの……オーナメント……!
 
霧子
こ、これ……
もしかして……泥棒さんが……?
 
恋鐘
あ、あなどれんばい……!
 
摩美々&咲耶&結華
……!
 
結華
……あー……
 
結華
なるほど?
 
咲耶
随分私たちに優しい泥棒がいたものだ
 
咲耶
……クス、この細やかな気遣い、
みんなよく知っている相手だと思うのだけれど……
 
結華
それ以上は野暮ってやつでしょー
 
結華
危険がないなら、このドタバタ捕り物楽しんじゃうのも
アリだと思うなー?
 
結華
Pたんだってきっとそう言ってくれるよ!
クリスマスだし!
 
摩美々
ふふー
面白くなってきたねー……
 
咲耶
摩美々、ほどほどにね?
 
摩美々
善処しまぁす
 
甘奈
あれ? 今なんか音しなかった?
ドタドターって
 
千雪
あら、そう……?
 
甘奈
……んー、勘違いかなぁ……
ごめんね! 千雪さん
 
千雪
ううん
きっと下のみんなも、楽しく準備してるんじゃないかな
 
甘奈
そっか、そうだよね!
 
千雪
うん♪
 
千雪
……わぁ、甜花ちゃん。それは何を折ってるの?
 
甜花
あう……これ……
ま、まだ……見ちゃ、だめなやつ……
 
甘奈
あー! 甘奈わかっちゃったー
それ、プロデューサーさんでしょ☆
 
甜花
な、なーちゃん……!
 
千雪
ふふ、とっても可愛い……
プロデューサーさん、きっと喜んでくれるわ
 
千雪
飾り、頑張って作ろうね
 
甘奈&甜花
うん!

第4話:この味を飲み干して……

 
果穂
アンティーカのみなさん、
泥棒さんに負けてなかったですっ……!
 
智代子
ほんとだねー……!
ああいうの、機転が利くって言うんだよねぇ。すごいなぁ
 
樹里
あれで泥棒も、
諦めてくれりゃあいーんだけど……
 
凛世
…………
 
凛世
利を見て進まざるは……
労るるなり……
 
夏葉
孫子ね。同感よ、凛世
 
智代子
……?
 
智代子
えと、ごめん……
凛世ちゃんはなんて……?
 
夏葉
有利なことがわかっているのに攻めてこないのは、
敵が疲れ切っているから——
 
智代子
つ、つまり……?
 
夏葉
ここは打って出るべき、ということよ!
 
夏葉
このタイミングで何か仕掛けたいわ
泥棒なんてバカげた真似、やめさせるためにもね
 
夏葉
策がある人、いるかしら?
 
樹里
策っつったって……そんな簡単に——……
 
樹里
アタシらじゃ力任せってわけにもいかねーし……
 
智代子
もっとこう、心に訴えかけるやつの方が向いてそうだよね!
 
智代子
実家のおふくろさんが泣いてるぞ、とか、
取り調べの時に出てくるカツ丼みたいな……
 
果穂
ちょこ先輩、刑事さんみたいです……1
 
智代子
ありがとう、果穂
 
智代子
……でもさすがにカツ丼作る材料はないしなぁ
 
果穂
う〜……!
 
凛世
……
 
凛世
かつ丼はなくとも……
あたたかい……スープなら……
 
果穂
スープ……?
 
果穂
あ!
さっきまで作ってた、クラムチャウダーのことですか!?
 
凛世
はい……
 
凛世
この味……必ずや……
泥棒さんの心に……届きましょう……
 
樹里
んー……まぁ、あったかいもんで
泣き落としすんのも悪くねーかもな
 
智代子
そういうことなら、
できる限りもっとアットホームな感じに……
 
智代子
あ、手紙とかつけちゃう?
こんなことやめなさいって
 
果穂
——お手紙!
 
果穂
はいっ! あたし、書きたいですっ
 
果穂
夏に書いたお手紙、甜花さんがスッゴく喜んでたって、
千雪さんが教えてくれました!
 
果穂
それで甜花さん、甘奈さんと一緒に、
お返事をくれたんです!
 
果穂
お手紙は、仲良しのきっかけです!
だから——だから……!
 
夏葉
——果穂なら、泥棒が相手でも伝えられるかしら?
 
果穂
はいっ! 悪いことはしちゃダメですって、
泥棒さんに伝えられるように、頑張ります!
 
夏葉
名案だと思うわ
真っ直ぐな気持ちほど心に響くものはないもの
 
夏葉
泥棒だって、
きっと改心するに違いないわ
 
智代子
果穂が書くなら、効果も倍増しそうだしね!
 
樹里
直接よりは危なくねーしな
 
凛世
では……
 
夏葉
特製クラムチャウダーと特製お手紙の作戦でいくわよ!
 
一同
おーっ!
 
智代子
で、でも……
泥棒さん、どこに隠れてるんだろうね……?
 
樹里
アンティーカが追い返した後から、
様子わかんねーもんな……
 
果穂
もう、おうちに帰ってたりしないでしょうか……?
 
凛世
いえ……
……恐らく……上の階に……
 
夏葉
そうね……私も凛世と同意見よ
 
夏葉
3階から灯りが漏れてる
きっと倉庫にこもってるんだわ……
 
智代子
う、上かぁ……
 
夏葉
……
 
夏葉
——行きましょう……!
 
果穂
……
 
智代子
……
 
樹里
……
 
夏葉
そっと置いて、そっと帰る……
それで今回の目的は達成よ……頼むわね凛世……
 
凛世
問題……ございません……
 
夏葉
後は手紙を——
 
智代子
ひっ……!?
 
一同
キャーーーーーー!?!?
 
凛世
……
P(……な、なんだ……?
果穂たちの声だったと思うんだが……)
P(いない——か……
……ん……?)
P……お、差し入れだ……!
P(灯りのない中ここまで上ってきてくれたけど、
怖くなった——とか?)
Pありがたいなぁ……
P(後でお礼を言わないと……
——……うん、美味い……)
 
灯織
今の……悲鳴——!
 
真乃
みんな……大丈夫かな……!
 
めぐる
うーん……!
 
めぐる
さっき、もうすぐ着くよってメッセージ送ったんだけど、
まだ返事がなくて……!
 
めぐる
——でもダメっ、これ以上は心配だよ!
 
真乃
うん……!
みんなで、確かめに行こう……!
 
灯織&めぐる
うん……!
 
摩美々&霧子
 
霧子
摩美々ちゃん……
今……
 
摩美々
インターホン、鳴ったねー
 
霧子
だ、誰が……
 
摩美々
ヤバい人かもー
 
恋鐘
結華、扇風機のコードって使えそうじゃなか!?
 
結華
コードは使えそうだけど、本体もセットで
動かさなきゃいけないからさすがにしんどい!
 
恋鐘
そっ、それもそうばい……!
探し直さんば……!
 
咲耶
うーん、どこかで延長コードを見かけたような気は
するんだけど……
 
霧子
……み、みんな……
それどころじゃ……ないよね…………
 
霧子
……!
 
霧子
……ま、摩美々ちゃん
大人の人がいるって……思わせなきゃ……!
 
???
残念だったな……
 
灯織
——きゃあっ!
 
めぐる
ど、どうしたの灯織……
 
灯織
中に……誰かいる……!
 
真乃
え……
 
灯織
今入ったら危ない——
 
灯織
真乃もめぐるも、ここにいちゃダメ……!
早く、一旦戻って——!
 
めぐる
え!?
で、でも、他のみんなが——
 
灯織
まずはふたりが逃げるのが先……!
早く……!
 
真乃
——!
 
真乃
めぐるちゃん、中のみんなには外から連絡を取ろう
 
真乃
今は——
 
めぐる
う、うん……!

第5話:くいあらためてください

 
めぐる
『中のみんな、大丈夫!?』
 
めぐる
『玄関に誰かいるかもだよ!』
 
摩美々
『ごめん 前のメッセージ気づいてなかった
めぐるたち 玄関にいる?』
 
めぐる
『さっきまでいた! 今は事務所前!』
 
めぐる
『インターホン鳴らしたら、
中から声がしたって、灯織が教えてくれたの』
 
摩美々
『あー それ 私と霧子がDVDで流した社長の声』
 
摩美々
『めぐるたちだって わからなかったから
中に大人がいるって 思わせようとしてた』
 
めぐる
『そうだったんだ!?
なんともないなら良かったよー!』
 
摩美々
『でも まだ建物の中に泥棒がいるのは
変わりないから 外の警備よろしくー』
 
摩美々
『そのうちそっちに追い込むから
クラッカーと紙テープで戦って』
 
めぐる
『そっか! そのためだったんだね!
オッケー!』
 
摩美々
『っていうか 社長の声だって
わからなかったとか……灯織w』
 
灯織
き、気が動転してて……!
 
めぐる
しょうがないよー、誰も社長の声がするとは思わないもん
急に男の人の声がしたらびっくりするよね
 
真乃
それに、摩美々ちゃんたちはそのためにやったんだし……
 
真乃
驚いちゃうのが正解だよ
 
灯織
うん……ありがとう……
 
灯織
……あんなに驚いて、後で社長に謝らなきゃ……
 
真乃
灯織ちゃん……
 
真乃
こほん
 
真乃
『気にしなくていいぞ、風野
それよりも、仲間を案じた咄嗟の行動、素晴らしかった』
 
灯織
え……
 
真乃
……って、言ってくれるんじゃないかな……?
 
めぐる
あははっ、確かに!
じゃあじゃあ、その後に——
 
めぐる
『むしろ、丁寧な謝罪に感謝したい
律儀なところは、風野の美点だな』
 
めぐる
とか!
 
灯織
ふふっ、もう……!
 
灯織
ありがとう、ふたりとも
 
一同
!!
 
灯織
寒っ……!
 
真乃
う、うん……!
 
めぐる
これじゃいざという時動けないよー……!
 
めぐる
——よし、ふたりとも、足踏みしよっか!
ちょっとはあったかくなるかも!
 
真乃&灯織
うん
 
一同
……
 
真乃
……
 
めぐる
……
 
めぐる
……真乃、大丈夫?
 
真乃
ほわっ
 
真乃
あっ、ごめんねめぐるちゃんっ
なんでもないの
 
めぐる
ほんとに……?
 
真乃
本当にっ……
 
真乃
……
 
真乃
ただ——……
 
灯織
ただ……?
 
真乃
泥棒さんは……泥棒をしたら、
幸せなクリスマスになるのかな……? って……
 
真乃
幸せになれるとしたら……
このまま逃がしてあげても、いいのかな……って……
 
真乃
そんなふうに……思っちゃって……
 
めぐる
真乃……
 
灯織
……
 
灯織
……ダメだよ
 
灯織
どんな理由があっても
誰かを悲しませるようなことをしたら
 
灯織
それは、不幸なクリスマスだと思う
 
灯織
だから……このまま逃がしてあげることは、できない
 
真乃
灯織ちゃん……
 
めぐる
……じゃあ
 
めぐる
もし捕まえられたら、みんなで泥棒に
ドンマイって言おうよ!
 
めぐる
今年のクリスマスは良くなかったけど、
来年は、ぜーったい幸せなクリスマスにしようねって!
 
灯織
……それは、賛成
 
真乃
ふふっ。うん、私もっ
 
めぐる
えへへー、そしたら、張り切って捕まえなきゃだねっ
作戦、考えとこっか!
 
灯織
クラッカーで驚かせて、紙テープで動きを封じる……
って感じかな……?
 
めぐる
はいはいっ、わたしは紙テープ担当がいいなー!
泥棒と力比べになっても頑張れるよ!
 
灯織
だったら私も……
けど紙テープ、引っ張ったら切れないかな……
 
めぐる
大丈夫!
ふたりでやれば安心だよ!
 
灯織
うん……そっか
 
真乃
じゃあ、私がクラッカーの担当だね
 
真乃
びっくりしてもらえるように……
頑張るよ、むんっ
 
甘奈
ねぇ千雪さん、
千雪さんは、サンタさんのこといつ頃まで信じてた?
 
千雪
ふふ、私は……弟がサンタさんなんじゃないかって、
思ってたことあったなぁ
 
甘奈&甜花
えー!?
 
甘奈
なんでなんで!?
 
千雪
サンタさんにね、
プレゼントのお礼をしようと思ったことがあるの
 
千雪
弟と一緒にクッキーを焼いて、
イブの夜にこっそりツリーの下に置いたんだけど——
 
千雪
サンタさんが、お礼のお礼をくれたの
 
甜花
お礼の、お礼……?
 
千雪
そう。前からお願いしていたプレゼントと一緒に、
小さな袋が置いてあって
 
千雪
その袋に『クッキーをありがとう』って
メッセージがついててね
 
千雪
サンタさんは、中身がクッキーだって
知らなかったはずなのに、なんでだろう……
 
千雪
この計画を知ってるのは弟だけのはずだから……
もしかして……? って
 
甘奈
わぁ……!
ちっちゃい千雪さんかわいー……☆
 
甜花
か、可愛い……!
 
千雪
今考えると、親の目の前でクッキーを焼いていたし
お見通しだったと思うんだけど
 
千雪
その時は、弟がサンタさんに違いない! って……
 
千雪
それからしばらく、弟がサンタさんなんだと思って
過ごしてたわ
 
千雪
……後で聞いたら、弟も私がサンタさんだと
思ってたんだって
 
甘奈
え〜〜! なんかいいなぁ!
千雪さんも弟さんもめーっちゃ純粋だねっ!
 
甜花
甜花たち……一緒に寝てたから……
なーちゃんがサンタさんって……思ったこともなかった……
 
甘奈
一緒につかまえようとしたことはあったけどねー
 
甜花
ねー……
 
千雪
ええ? つかまえちゃうの?
どうして?
 
甘奈
だって、いっつもすぐ帰っちゃうんだもん!
 
甘奈
お手紙じゃなくて、ちゃんと直接お礼を言いたかったし、
あと、トナカイ撫でてみたかった!
 
甜花
甜花……ソリに、乗りたかった……
 
千雪
ふふっ、そうなのね……——
 
夏葉
……さっきは失敗したわ
肝心の手紙を、置いてくることができなかったなんて……
 
凛世
躬寇には……迫ること勿れ……
 
夏葉
孫子ね。同感だわ
 
智代子
えと、何度もごめんね……
な、なんて……?
 
夏葉
追いつめた相手をむやみに刺激すべきではないということよ
 
夏葉
さっき、敵は倉庫で動きを見せた……
 
夏葉
下手に刺激すると
今度は必死で抵抗してくるかもしれないわ
 
夏葉
でも、私たちは果穂の手紙を届けて、改心してもらいたい
つまり——
 
夏葉
細心の注意を払って、手紙を置きに行くべきねってこと
 
夏葉
もう一度挑むつもりだけど、
みんな、準備はいいかしら……!?
 
果穂
わかりました……!
もう一回、今度はそーっと! チャレンジです……!
 
智代子
急に出てきませんように……!
急に出てきませんように……!
 
夏葉
静かに智代子
気付かれたらそれこそ急に出てこられるわよ
 
果穂
ちょこ先輩、大丈夫です……! 夏葉さんもあたしも、
下には樹里ちゃんも凛世さんもいます!
 
果穂
お手紙を置いたら、すぐ戻りましょうっ
 
智代子
うう……頼もしい……!
ありがとうね、夏葉ちゃん、果穂……!
 
果穂
はい!
 
夏葉
さぁ、そのお盆の上にでも、手紙を置いて——
 
夏葉
あら……?
……器、もう空になってる……
 
果穂
泥棒さん、食べてくれたんでしょうか……!?
 
智代子
改心してくれたかなぁ……?
 
夏葉
それならいいけれど……
 
夏葉
まだ立てこもるつもりなら、
手紙に気付いてもらわないといけないわ
 
夏葉
クラムチャウダーは食べ終えてしまっているし
どうしたらいいかしら……
 
果穂
夏葉さん! ドアが少し開いてます!
 
夏葉
……そうね
少し危険だけれど、ドアの隙間に置くのが一番かしら
 
果穂
はい……!
 
智代子
果穂、そーっとね……!
焦らずゆっくりでいいから……!
 
果穂
は、はい……!
 
果穂
ふえっ……!?
 
智代子
果穂?
 
果穂
そ、倉庫の中に、何か……! 何かいます……!!
茶色で、けむくじゃらの……!
 
果穂
つ、ツノも……!
 
智代子&夏葉
え——
 
智代子&夏葉
!!
 
果穂&智代子&夏葉
キャーーーーッ!?!?
 
樹里
!?
どうした!?
 
夏葉
下りなさいふたりとも早く!
 
果穂&智代子
はい!
Pみんな、今日はほんとに元気だな……
P(しかし、着ぐるみって動きづらいもんだな……
おっと、ツノのせいでバランスが……)
P(トナカイって大変なんだなぁ……)
P……あれ
P(なんか落ちてる……手紙か……?
……これは果穂の字かな)
 
果穂
『くいあらためてください』
 
果穂
『今からでも遅くありません』
 
果穂
『スープを飲んだらおうちに帰りましょう』
Pなんだ……? くい、あらためる……?
悔い改める!?
Pみ、みんな……
い、一体俺が……何をしたっていうんだ——!!?

第6話:観念せよ!トナカイ

 
恋鐘
んふふ〜、よかアーマーばい!
 
摩美々
恋鐘ー、もっとモールとか
いっぱい巻いといた方がいいんじゃないー?
 
恋鐘
うんうん、よかね〜
採用!
 
霧子
落として……踏んだりしないように……
ちゃんと留めなきゃ……
 
恋鐘
ん? えへへ、ありがと〜霧子!
 
霧子
——あっ、恋鐘ちゃん
動いちゃだめ……!
 
恋鐘
ふぇ!? ……あ、ごめん〜霧子!
 
咲耶
フフ、強そうだね恋鐘
その調子なら、どんな悪でも打ち負かせそうだ
 
結華
とはいえほどほどにねー?
こがたんが怪我するようなことだけはないように!
 
恋鐘
もっちろん!
ぜ〜んぶうちに任せとって!
 
恋鐘
いつでも出れるけん!
悪い泥棒は、うちが追い払らうばい!
 
果穂&智代子&夏葉
キャーーーーッ!?!?
 
恋鐘
 
恋鐘
……叫び声のした!
うちらも……出撃ばい!
 
樹里
果穂は先に行け!
チョコと凛世! 果穂のこと頼んだぞ!
 
果穂
はいっ……!
 
智代子
ごめんね樹里ちゃん——!
 
凛世
お任せください……
 
樹里
——よし、後はっ
 
夏葉
先に行くのはアナタも同じよ!
 
夏葉
止まってないで早く行きなさい!
 
樹里
でも!
 
夏葉
こういうのは年上の役目よ
いいから早く!
 
樹里
——っ!
 
夏葉
……!
Pちょっと、ちょっと待ってくれ……!
どうしてみんな、そんなに必死に逃げてるんだ——!?
P夏葉! 樹里! 待ってくれって——
 
恋鐘
あぁっ!! 見つけたばい〜〜〜〜〜!!!!
泥棒! 観念するとよーっ!!
Pえっ!? ど、どろぼ……!?
Pうわぁっ!?!?
 
恋鐘
うちらから逃げられると思うとったと!?
283プロに目をつけたのが運の尽きたい!
 
恋鐘
覚悟〜!!
 
摩美々
よーし、やっちゃえー恋鐘ー
 
霧子
恋鐘ちゃん……!
わたしも……やるから……!
Pな……何をだ霧子——!?
 
咲耶
フフ、賑やかな聖夜だね……
 
結華
階段、転ばないように気を付けて〜
Pた、頼む、頼むから待ってくれ——!
P(一体、何がどうなってるんだ!?)
P(……とにかく、一度外に出て——!)
 
めぐる
作戦そのいちっ! クラッカー!
せーのっ!
 
真乃
むんっ……!
P!?
 
めぐる
作戦そのにっ! 紙テープでぐるぐる!
——いくよ灯織!
 
灯織
うん——!
Pおわっ、何だ……!?
 
めぐる
作戦そのさん——
Pちょ、ちょっと待ってくれ、みんな……!
頼むから一回落ち着いてくれーっ!
 
めぐる
……
 
灯織
……
 
恋鐘
えええ〜〜〜〜〜!?
ぷ、プロデューサー〜〜〜〜〜〜!?
 
結華
あはは、ごめんねプロデューサー
三峰たち、勘違いしちゃってたみたいなんだぁ
 
めぐる
うん、事務所に泥棒が入ったんだって思ってたの……
だから、びっくりさせたりして——
Pえ、えーと……ということは、
俺を泥棒だと思ってたってことか……?
 
めぐる
ごめんなさい、プロデューサー……
Pいや! いいんだよ、事情がわかって良かった
さっきは俺も慌てちゃってすまなかったな
 
樹里
……や、こっちもちょっとパニックになってて……
悪いな……
 
夏葉
そうね——
バールなんか落ちてたものだから、つい
P——え……?
 
夏葉
アナタも今度から気を付けてね
物騒なものを落とさないように
Pま、待ってくれ
俺はバールなんて使ってないぞ?
 
夏葉
え……?
 
樹里
じゃあ、誰が……
 
甘奈
あれっ、みんな揃ってる!?
甜花ちゃん千雪さん、早く早くっ
 
千雪
すみません、もう集合時間でしたか……?
 
甜花
わ……! ツリーの、コスプレ……!
P甘奈、甜花、千雪……!
な、なあ、3人とも、バールとか使って……ないよな?
 
甘奈
バール……? ごめん、わからないかも
甘奈たち、ずっとお部屋で飾り作ってたし……
Pそうだよな……
 
甘奈
バールが必要なの?
P——いや、落ちてたみたいなんだ
誰も使ってないはずの工具なのに……
 
甜花
こうぐ……?
甜花……ドライバーだったら、見た……
 
甜花
3階に落ちてた、けど……
これ、誰かのじゃない……?
 
結華
……プロデューサー、
ドライバーも落としてないんでしょ?
Pあ、ああ……
 
樹里
なぁオイ……やっぱ、誰かいるんじゃねーのか……?
 
恋鐘
どこにおると……!?
 
凛世
恐らくは……
中……
 
恋鐘&樹里
 
霧子
き……聞こえる……
 
霧子
誰かの……足音…………
 
夏葉

バールの持ち主なんじゃ……!
 
樹里
だったらさっさと離れた方が——
Pお、落ち着くんだ、みんな……!
よくわからないが、焦って動くのは良くない
Pとりあえず、甘奈たちはこっちに来てくれ
 
甘奈
な、なになに!?
プロデューサーさんもみんなもどうしたの……?
 
結華
三峰たち以外に誰かいるかもしれないの
だから早く!
 
甘奈
う、うん……!
 
灯織
プロデューサー、近づいてきます……!
 
灯織
プロデューサーだけじゃ危険です!
Pいや、みんなを巻き込む方が危険だ
じっとしていてくれ
 
灯織
でもっ——!
P大丈夫だ!
って、足音が止まった……?
P…………
Pだ、誰だ! うちの事務所で何を——!
 
???
わっ……
プロデューサーさん? どうしたんですか〜?
Pえ……
P……
Pあれっ、はづきさん……!?
 
はづき
はい、はづきですよ〜
……みなさん、どうかしましたか?

エンディング:サンタさんつかまえた

283プロの
合同ライブが決定した Pみんな、よく頑張ったな!  
甘奈え……!  
真乃283プロ……私たち、みんなで……? Pもちろん、ここにいるみんなだ!!  
真乃ほわぁ……!  
一同……!  
果穂みんなって……あたしたちだけじゃなくて、真乃さんとか、
恋鐘さんとか、甘奈さんも一緒ってことですか……?!  
甘奈うんっ!
みーんなでステージってことだよ、果穂ちゃん☆  
咲耶フフ、なんて夜なんだろう……  
夏葉ええ、まったくだわ
けれど……そうと決まれば、年内から練習をしたいわね  
恋鐘よかね〜! 今から特訓ば〜い!  
千雪ふふ、プロデューサーさんったら……  
千雪泥棒さんでもトナカイでもなくて、
サンタさんだったみたい……♪  
咲耶役者が揃ったというわけだね
これは盛大なパーティになりそうじゃないか  
恋鐘うんっ、そうやったね!
今日いっちばんのスペシャルイベントが待っとるばい〜!  
めぐるえへへっ
それじゃあ、みんなで準備の続きだね!  
真乃うんっ  
めぐる真乃……真乃……!  
灯織挨拶の準備、大丈夫?  
真乃う、うん……
大丈夫っ……  
めぐるオッケー! じゃあ行くよっ
……せーのっ  
真乃え、えっと……
……みんな、メリー・クリスマスっ  
真乃そして、甜花ちゃん甘奈ちゃん、
お誕生日おめでとうございますっ  
甘奈&甜花えへへ☆  
めぐるうんっ。真乃、いいよ、その調子!  
灯織うん……!  
真乃……うんっ  
真乃——283プロ初めての合同ライブ……
みんなで……頑張りましょうっ  
真乃乾杯……——!  
一同かんぱ〜い!  
めぐる……真乃っ! おつかれ!  
真乃めぐるちゃん……  
灯織うん。おつかれ、真乃  
真乃灯織ちゃん……  
真乃……ありがとう
えへへっ、メリー・クリスマス……  
恋鐘ん〜〜〜! うまかぁ〜〜〜!
こんクラムチャウダー、天才ばい〜!  
夏葉あら、当然よ
その中にはプ——  
果穂ああっ! 夏葉さんっ!
それは秘密にって、樹里ちゃんが——  
夏葉……そうだったわね、失礼  
凛世ふふ……
隠し味は……隠してこそ……  
果穂はいっ! 今回は『あれ』のおかげで
と〜ってもおいしくなりました!  
夏葉ええ。今度こそ
考えなしに『あれ』を入れただなんて言わせないわ  
智代子え、まさか……  
樹里あーっ、なんでもねーよ
みんな、たっぷり食えよな!  
結華うんうん、美味しいねぇ
なっかなかに筋肉がつきそうな味だぁ  
甘奈うん!
それ甘奈も思ったー☆  
樹里なっ……おい……! チョコにはそのこと——  
結華んー? 何か聞かれちゃまずいことでもある?  
樹里アンタわかってて言ってるだろ!  
結華えー、三峰わかんなぁい
筋トレのお供に良さそうなスープだなぁって——  
樹里わーっ!? やめろって!  
智代子……ちゃんと美味しいんだから、私、怒ったりしないのに
みんなして隠そうとして〜……  
智代子もう!  
摩美々あっち、面白そうな話してるー
私だったらぁ、もっと色々入れるのにー  
霧子闇鍋みたいだね……
摩美々ちゃん……  
灯織や、闇鍋……!?  
灯織摩美々さん、今日はパーティーですから……!
そういうのは、ダメです……!  
摩美々ふふー、灯織は真面目だねー  
摩美々みんなの料理に何か入れるのがダメならぁ、
灯織の分にイタズラしてもいいんだケド  
灯織……そ、それで摩美々さんが満足できるなら……!  
霧子灯織ちゃん……
摩美々ちゃんは、本気じゃないから……  
灯織え……  
摩美々からかいがいのある人はいいねー  
灯織そっか、なんだ……
良かった……  
甜花……あ、雪  
夏葉え?  
甘奈わぁ、ほんとだ! 雪〜!  
咲耶フフ、なかなかロマンチックじゃないか  
果穂すっ、スゴいですっ!
お空も、きっとあたしたちをお祝いしてくれてるんですっ!  
真乃ふふっ……
そうだったら素敵だねっ  
めぐるきっとそうだよっ! 雪だけじゃなくて、
いいこともいーっぱい、降りますように……!  
甜花う……うん……!
て、甜花も……お願いする……!  
甜花いいこと、いっぱい……
降りますように……  
恋鐘ライブの時までず〜っとばい!  
真乃そうだね……
私も、ライブに向けて頑張らなきゃ……  
恋鐘うちらも負けてられんばい!  
果穂…………すぅ……すぅ……
…………  
恋鐘……ん〜〜…………
さんたぁ……待たんね…………  
千雪……ふふ
みんな、よく寝てる……  
千雪(せっかくのお泊まりだもん
プレゼント……今日渡さなきゃ……)  
千雪甜花ちゃん、甘奈ちゃん、
お誕生日おめでとう……  
甘奈………………  
甜花………………  
千雪……ふふ、可愛い……
……おやすみなさい  
千雪——……きゃっ  
甘奈しーっ……!  
甜花しーっ……!  
千雪……あ、甘奈ちゃん……甜花ちゃん……!  
甘奈えへへ、サンタさんつかまえた☆  
甜花甜花も、つかまえた……!  
千雪……ふたりとも……!  
甘奈えへへ〜、ダメだよ、千雪さん
甘奈と甜花ちゃんにも、サンタさんやらせてくれなきゃ☆  
甜花うん……甜花たちも、サンタさんだから……
はい、プレゼント……!  
千雪えぇ……!
……わぁ、靴下に入ってるのね?  
千雪……もう
今日はふたりの誕生日なのよ……?  
甘奈えへへ、でも……  
甜花3人のクリスマス……
ううん……みんなの、クリスマスだから……  
千雪……
もう……——  
千雪ぎゅ〜……っ  
甘奈わっ、千雪さん……!  
甜花わわ……!  
千雪……ふふ
サンタさんって、ほんとにいるのね  
千雪——私も、つかまえた  
甘奈あ〜っ、甘奈が先につかまえたんだから!  
甜花て、甜花も……
ぎゅっ……  
甘奈ぎゅ〜っ☆  
千雪ふふっ、メリー・クリスマス……  
千雪私たちにも、みんなにも……
来年が、いい年でありますように……

脚注

  1. 大崎甜花・甘奈の誕生日パーティーも兼ねている